民間療法、ヒーリングセミナーへ
薬がダメなら、と民間療法にも頼りました。「カルシウムと○○をいっしょに飲めばいい」と聞けば、すぐにためしました。健康補助食品も飲んでみました。でも、私にはまったく効果がありませんでした。
口にするもので唯一、よかったものといえば水でした。といっても、特別な水ではありません。ふつうの浄水器を通した水ですが、私はいまでもよく飲むようにしています。よごれをそとに出すという心理的な効果もあるような気がします。
精神世界系のヒーリングセミナーも受けてみました。そこで気を入れてもらったり、エネルギーを入れてもらったりすると、なんだか体調がよくなったような気がしたのです。テンションが上がるというか、高揚感を感じました。そこで、長いあいだ通ってみたのですが、半年ほど通ううちに、これでは治らないのかな、という気持ちも出てきました。
セミナーを受ければ、毎回テンションは上がるのですが、ある一定のところから上にはいかないのがわかったのです。それが、セミナーの限界でした。また、そのようなセミナーをいくつか受けるうちに、自分は人に頼りすぎてきたのかもしれない、とも感じるようになりました。「結局、自分で治さなければ治せない」。この思いが、現在でも、私がパニック障害とつきあううえでのスタンスとなっています。