家族が患者になってしまったら?

パニック障害の人への禁句

まわりの人が本人を励まそうと思って、つい、せかしてしまったり、自分の考えを押しつけてしまったりすることがよくあります。なるべく本人の気持ちを考えながら、そのつどその人をじっくりと見ながら、励ましていただきたいものです。
「がんばればなんとかなるよ」、「気のせいだよ」という言葉は、まわりの人が言うべきではありません。もうじゅうぶん、がんばっているのに「もっとがんばれ」などと言ってほしくないのです。病気は病気、気のせいではありません。
「だいじょうぶ」という言葉も微妙です。私の体験では、そう言われてホッとするときと、逆にガクッときてしまい、よけいに苦しくなってしまったことがありました。
このようなことを書くと、まわりの人がその人の気分を完璧に見分けることが、ムリだということがわかると思います。ですから、禁句だけは言わないようにして、基本的にはやさしい言葉をかけながら見守ってあげてください。